ベネチア       イタリア旅行HP     
2017年(H29)9月17日   【旧局舎の★HP Pavilion 500で更新】

都市としてのヴェネツィアは、アドリア海の最深部、ヴェネツィア湾にできた潟「ラグーナ(Laguna di Venezia または Laguna Veneta)」の上に築かれた、
運河が縦横に走る水の都である。
ヴェネツィア本島は大きな魚のような形をしており、本島全体が小さな島々からできている。
その真ん中を全長約3kmにおよぶ逆S字形の「カナル・グランデ(Canal Grande、大運河)」がヴェネツィアの北西から南東へ、
市街を2つに分けながら湾曲して流れる。

鉄道路線と土手を走る車道が島々と本土を結び、ラグーナの外側の長い砂州や海岸の防波堤がこの町を海から守っている。
150をこえる運河が177の島々を分け、運河には400におよぶ橋がかかる。
また市街地と南端のジュデッカ島の間には幅約400mのジュデッカ運河がある。

地上では、迷路のように狭くて曲がりくねった路地や通りに自動車は入れず、橋も歩行者専用である。
何世紀もの間市内の輸送をになったのは、ゴンドラ (gondola) と呼ばれる手漕ぎボートであった。
今は水上バスやフェリーが市民や貨物を運んでいるが、ゴンドラも観光に利用されている[6]。

ヴェネツィアは、6区を意味するセスティエーレ (sestiere) から成り、
ドルソドゥーロ (Dorsoduro)、サンタ・クローチェ (Santa Croce)、サン・ポーロ (San Polo)、 サン・マルコ (San Marco)、カンナレージョ (Cannaregio)、カステッロ (Castello) の6つの地区に分かれている。

干潟に建物を建てるため、大量の丸太の杭を打ち込みそれを建物の土台とした。
そのため、"ヴェネツィアを逆さまにすると森ができる"(地中に丸太が乱立するがごとく大量に打ち込まれたため)、と言われている。