ハーバード・ビジネス・スクールのヘンリー・チェスブロウ(英語版)助教授によって提唱された概念で、 イノベーションをおこすため、企業は社内資源のみに頼るのではなく、大学や他企業との連携を積極的に活用することが有効であると主張する。 従来、企業は自社の中だけで研究者を囲い込み研究開発を行ってきた。 こうしたクローズトイノベーションの研究開発は、競争環境の激化、イノベーションの不確実性、 研究開発費の高騰、株主から求められる短期的成果等から困難になってきた背景がある。 そのため、大学や他社の技術のライセンスを受けたり、外部から広くアイデアを募集するなど、 社外との連携を積極活用するオープンイノベーションをとる企業が増えている。 一般的には秘密保持契約(NDA)を結んだ共同開発や情報交換から行うことが多い。 クローズトイノベーションを、自社の研究開発だけでなく、既存の社外連携(既存の産学連携やサプライヤーとの協業など)も含めたものとして捉え、 そこで不足する技術やアイデアをもつ新しい相手に協業先を拡げる活動をオープンイノベーションと定義することもある。 オープンイノベーションで、定義されているイノベーションは社内システムから人事制度、CSRまで多岐にわたり技術分野には限定されない。 |